清水あかね歌集「白線のカモメ」

歌人の清水あかね先生の初めての歌集、「白線のカモメ」(ながらみ書房)の挿画を描かせていただきました。なぜ「先生」とあえて書かせて頂いたかというと、清水あかね先生は実際に私の「先生」だった方なのです!あかねちゃん(当時の私たちは、先生のことを親しみをこめてそう呼んでいました)は私が中学、高校時代を過ごした母校の現国の先生であり、多くのことを習っただけでなく、青春時代にとてもお世話になった恩師です。

「白線のカモメ」の歌たち、女学生が机の上で転がしている消しゴムの世界から、はるか何十億光年彼方の宇宙の世界まで、言葉の粒子がキラキラと目の前で映像を結ぶようでした。学校はセーラー服だったのですが、たくさんの「白線」が空へ飛んでいきそう。

そんな先生が卒業して何十年もたった今もいち生徒でしかなかった私の活動を知っていてくださり、そして大切な歌集の表紙を私に依頼して下さったことをとても嬉しく、めぐりめぐるご縁を眩しく感じます。どうぞご覧くださいませ。

書評は10月15日の神奈川新聞のもの。
自分が女子高生だった時のことを思い出すとちょっと恥ずかしすぎてギャー!!!と叫んで走り出したいようなエピソードがたくさんです…。でも中学生高校生なんてそういうものなのかもしれません。(それとも私だけでしょうか…)
2020年10月26日

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