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よしもとばななさん(現在の表記は吉本ばななさんです。)の小説「花のベッドでひるねして」(毎日新聞社)の挿画・装丁を担当させて頂きました。
みなしごの女の子が幸せの魔法を見つけてゆく物語。
私はこのお話が本当に好きで、宝物みたいにこっそり味わっていたい物語です。ばななさんと一緒に取材のためにイギリスの旅にいけたことや、この物語の世界を描くことができた幸せを一生味わって生きていくだろうと思います。
家族、時空を超えて受け継がれるもの、呼び合って繋がる点と点。大事なものってなんて見えづらく、なんて近くにあるんだろうと思います。そして時間というものは誰にとってもなんと公平で平等で、あまりに平等で冷たいように思えても、それが実は救いなのだということ。
カバーはぐるっとまわって1つの絵になっています。とって見てもらえたら嬉しいです。表紙も、別丁扉も(グラストンベリーの丘の絵です)すみからすみまで作らせてもらえて幸せな本でした。
文庫版もその後刊行されました。こちらです。