「下北沢について」(吉本ばなな)

今はもう私は下北沢に住んではいません。でも、目をとじれば、いつでもあの街に戻ることができます。

人生で一番いろいろなことがあった時代を過ごした街、下北沢。街とは単に「家がある場所」ではないんだと、「暮らす」というのはこういうことなんだ、と気づかせてくれた場所。

ネットでなんでも買える世の中、下北沢でしか買えない、というのが大事だ、と話し合って、下北沢の本屋B&Bから発行されるムック版の「下北沢について」の絵を描かせて頂くことになり、その後ばななさんを中心としたチーム「下北沢について」で10冊のムックが作られました。

それがひとつの形になった単行本「下北沢について」(幻冬舎)。現在は他に文庫版、Kindle版も出ています。

2016年9月23日

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